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はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第22章 『初めての彼女』
そう言って柏葉が、
こっちの胸に埋めていた顔を上げて。
そっと…自分の瞼を閉じた。
その…キス待ちの顔も可愛いなって
ついつい眺めてしまいつつ。
ちゅ…と…だけ…、
時間にしたら10秒も無い位の…
触れるだけのキスをして。
柏葉の唇から自分の唇を離した。
『これでいい?』
「もう…1回…して…、
今のじゃ…わかんなかったから…」
さっきのキスじゃ…短すぎて
キスしたとわからなかったと
柏葉に言われてしまったので。
もう一度…
やり直しを言い渡されてしまって。
さっきの…触れただけのキスよりも…、
ちょっと…時間を伸ばして…キスをして。
触れていた…唇を離すと。
『どう?陽詩ちゃん、キスしたって
感じた?これで…いい?』
「そ…それは…分かった…んだけど…」
『だけど?』
「キスって…不思議な感じ…がするんだね…」
『不思議な感じ…?』
「キスって、1度すると。
もっと…キス…したいて
そんな…気持ちになるんだね…。
だから…不思議…だなって思って」
そう言って恥ずかしそうに
はにかみながら笑う柏葉は…
ヤバい位に……可愛かった。