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第22章 『初めての彼女』

「んぅ…ふ、…ま…待って…仁君…
こ…この続きは…、ンッ、
シャワー…浴びてから…
私の部屋…で………しよ？」

仁の手の上に陽詩が自分の手を重ねて、
この続きは…部屋でしようと言って来て。

シャワーを先に…柏葉に
浴びて来る様に言われて。
シャワーの場所まで案内された。

柏葉のマンションには毎日来てるけど
シャワーを浴びるのは初めてで。
いつもと違う…シャワーの操作に
少し戸惑いつつもシャワーを済ませて。
陽詩が待っている部屋へと向かった。

『シャワーお先、…空いたよ…』

「う、うん…。じゃあ…
私も…、シャワー…浴びて来る…ね…」

『うん、…待ってる…』

いよいよ……柏葉と…と
陽詩のベッドに腰かけながら
仁は考えていたのだが…。

陽詩がシャワーをしに行ってから
それなりに時間が掛かって居て、
ドライヤーを使って居る音がしたから。
彼女は…髪の毛を乾かしている様だった。

ガチャ…と…部屋のドアが開いて
パジャマ姿の陽詩が戻って来る。

「で…電気…、け、消してくれる？」

サイドテーブルの上のライトを点けて、
部屋の明かりを消した。
部屋の中は薄暗い…ぐらいの
明るさになって。

『これでいい？陽詩ちゃん…』