パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第23章 『１１月下旬、神戸北野にて』

どうせ、午後には打ち合わせをしに
北野の方に出向く予定なので
ランチの前にそちらに
伺わせて頂きますと…言われてしまい。

板宿駅と新長田の間位の
どっちかと言うと板宿寄りにある。
夫婦円満本舗まで足を運んで貰って。

茂木探偵事務所で使っていた
当時からそのままの応接スペースで
今、色々と話を聞かせて貰っていたのだが。

こっちが前嶋さんから依頼を
受けた時点から、お二人の結婚式での
森園美海への復讐と言うか
公開処刑の場所の提供については…
了承済みである、と言う事は
依頼の時点で前嶋の口から聞いていたので。

僕はこの…ふたりと…話したいとは、
最初に依頼を受けた時点で思っては居て。

本来なら自分達の晴れ舞台である
結婚式と言う場所を、提供する
事に決めた経緯と言うか……。
その辺りの…理由を知りたかった。



『すいません、元田さんに
それから、西崎さん。本来なら
こちらからお伺いをせねば…
なりません所を。おふたりに、
この様な場所までお越し頂いて…』


本舗の応接セットを挟んで
ソファに座っている、
新郎の元田一と
新婦の西崎真希に仁が
頭を下げながら挨拶をする。