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第23章 『１１月下旬、神戸北野にて』

森園の子供は…早産で出産した様で、
予定日は９月だったが、８月に生まれて。
しばらくの間は自分は帰ったが
子供だけが入院していたのを、
９月になって医師から許可が出たから
退院して連れて帰って来たのだそうで。

本来なら予定日だった９月には、
悪露も落ち着いて居たから
男漁りを再開していたらしい。

森園は、西崎さんにまーくん
要するに遊亀正樹とセックスしてて
お腹が痛くなって救急車で
病院行ったら赤ちゃんが危ないから
そのまま生む事になったと
話していたと…言う事らしく…。

派遣社員として働いていたのも
１年位前の話…であるのに、
この異常なまでの…執着と言うか…。

森園にとって自分に全く
見向きもしない生田港斗を
絶対落としてやりたいと言う
ある種の執念みたいな物を。

新婦であり、森園生田の
両名を知っている西崎さんから見た
２人についての話を聞いて。

森園がやけになればなるほど、
生田には嫌がられてた様だが。


『当日は同僚達も、協力してくれるんで。
森園さんのエサには生田には
なってもらう予定ですけど。
接触はさせないつもりで、
前嶋や小林とか…その辺りの
被害者の面子が動いてくれるんで…
大丈夫だとは…、思うんですけど…』