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千一夜
第61章 第八夜 island 真相
 絶頂の高波が私を襲う。ときに高く、ときに低く、波は強弱をつけながら私にぶつかり、私を快楽の底に引き込もうとする。
 もがいても無駄だ。そんなことをしたら、私は本当に私でなくなる。悦楽の波に身を任せることが一番だ。女だって性を貪る動物に過ぎないのだ。
「顔を見せろよ」
 顔を隠している枕に河田の手が伸びてくる。
「ダメ!」
 私は必死になって抵抗した。だが、河田の力に私の力が勝てるはずがない。枕が河田に取り上げられてしまった。
 私は両手で顔を覆う。いき狂う顔を河田に見られたくない。最後のあがき。
「淫乱な女の顔を見せろと言っているんだ」
 河田は私を名前ではなく淫乱な女と呼んだ。
「……」
 私は両手で顔を隠し続ける。
 しかし、どうすれば私の両手が私の顔から離れるのかを河田は知っている。言葉の脅しなど必要ない。私は人質を取られているのだ。
 私の穴に入っている河田の人差し指と中指、そして親指が呼吸を合わせて私を攻撃してきた。
「んぎゃー」
 絶叫。高波がいくつも重なって私を襲った。隣の部屋で、子供たちが寝ていることなど私の中から綺麗に消えていた。
 私はマリオネットになった。河田が私を操る。私の体はよじれ、今まで顔を覆っていた両手で、私のあそこを蹂躙している河田の手を命懸けで払いのけた。
 もちろん私がそんなことをしても、河田の指が私の穴から出て行くことなどなかった。それどころか河田の指の動きがさらに激しくなったのだ。
 河田の攻めはここで終わりではない。私から枕を取り上げた手で、私の突起物を剝き出しにしたのだ。
 観念した。やがて剥き出しになった女の突起物を河田が弄り始める。
「麗子、まだいくなよ。これからが本番なんだからな」
「止めて!」
「止めないよ」
「ふんぎゃー!」
 剥き出しにされた私のクリを河田の親指が弄り始めた。
 私の腰が浮き上がる。私はマリオネット、河田が操る透明な糸が、私の腰を浮き上がらせたのだ。
 もちろん、そんなことをしても快感からは逃れられないことは知っている。でも自然とそうなってしまうのだ。私も河田も性を貪る獣なのだから。
 高波が一瞬で消えた。私の中にあったすべての力がその波に奪われた。浮いた腰もすとんと布団の上に落ちた。
 私はいった。いや、私は河田にいかされた。
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