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千一夜
第61章 第八夜 island 真相
 もしかしたら、私は時間のない世界にいるのかもしれない。
 空白……。
 私と河田はその世界で交わる。
 激しくて、それでいて丁寧な河田のクン二は今も続いている。男女の交接に時間制限などない(現実の社会ではそれは許されないが)。だから私はこう思った。私のあそこは永遠に河田から舐められ続けるかもしれないと。
 それならそれでいい。私を包む高潮の波はときどき変化する。強いときもあれば弱いときもある。予想できる河田の攻めと不意をつく河田の攻撃。
 男たちに告ぐ。女を自分のものにしたいと思うなら、決して単調になってはいけない。日々、いやそのときそのときリズムを変え、多彩な技で女に挑めと。
「よし、攻守交代だ」
 河田が私のあそこを舐めるのを止めてそう言った。
 歓迎すべき言葉なのだが、私は少し緊張する。攻守交代。つまり、私が河田に奉仕しなければいけないと言うことだ。
「おい、しゃぶれ」
 河田は時間のない世界の王様だ。王様には逆らえない。
 私は起き上がり布団の上で正座する。すると私の目の前に河田の太くて長いペニスが現れた。河田のそれはすでに反り返っていた。私はこう言いたかった「もうカチカチなんだからしゃぶらなくていいでしょ?」と。
 私だけが思っていることかもしれないが、大きなペニスを口で奉仕するのは大変なのだ。翌朝は「おはよう」と朝の挨拶をするのも億劫になる。
 確かに私は河田によって別の世界に投げ込まれた。心地よくて、気持ちよくて。しかし、私の目の前でそそりたっている河田の大きなペニスを見ると、一気に私は現実に引き戻されてしまう。
 初めて河田と結ばれた日を思い出す。河田のそれを見たとき、私はこう思った「こんな大きいの入るわけないじゃん」と。
 その日から今もなお、河田のペニスは私の脅威だ。私は子供を二人授かった。でもそのときの痛みと河田のペニスが私の中に入ってくる痛みは全くの別物だ。
 こんなことを誰かに相談できるはずがない。聖子ママにも加藤にも、そして池沢にも。
「河田のおちんちんが大きくて痛いの」「河田は今でも毎晩私の体を求めてくるの」「河田が……」こんな私の悩みを聞いてくれる人などいない。というより恥ずかしくて打ち明けることができない。
 でも唯一私の悩みに耳を傾けてくれる人間がいる。
 それは河田良和だ。
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