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第7章 三人の夫人

あれから　結子　抱きましたか？
菅井から　呼ばれて　何時もの居酒屋で
ジョッキを傾け　テーブルに置いて
店員に　指を二本立て　追加を頼んだ後
光也の顔を　覗き込んで聞いて来た
初めて　結子を抱いた後　半休を2度程　取り
午前のリビングで裕子を抱いたのを
光也は　菅井に告げていなかった

・・・春奈さんを　抱いたら・・・

・・・結子を　抱く気が起きなくて・・・
呟くように言い

・・・飯田さん　時間有る時は　遠慮しないで
　　　結子を　抱いて下さいね・・・

テーブルに置かれた　新しいビールを口に付け
菅井を覗き見た　菅井はジョッキを傾け　半分ほどを
飲み込み　視線は光也から　離さずジョッキを
テーブルに置いて

・・・春奈さん　素敵な女性ですね　飯田さんが
　　　羨ましいですよ・・・
目の中に　思い出すような　嫌らしい光りを見て
思わず　光也は菅井に聞いていた

・・・春奈・・・

言葉を探すが　出てこない　二家族で　海に遊びに行き
帰った夜　春奈を抱いた時に　菅井さんのご主人の目
嫌らしいから　嫌だな　そう漏らしていた春奈が
腹の出た　菅井の下で足を開いて受入れる姿は
想像出来なかった　パソコンで春奈の痴態を見せられた時
受入れたとしても　その後　何度も受け入れるとは
光也には　信じられない事だった