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dear大切な人~クリスマスの奇跡~
第7章 Xmasな夜
テンション高くスキップしている琴美の後から急いでついていく。
酔っていて支離滅裂な話を聞いて、なんとなくまとめてみるとこうだった。
同じクラスの松宮くんと真田くんと清水くんが、真田くんと飲んでいる。
ちなみに全員フリーで、松宮くんは琴美の片思い中の人。
ずっと連絡をとっていて、私たち3人が飲んでいると言うと合流しようということになったらしい。
そして真田くんの家にいけば、松宮くんと会えると単純に考えた琴美がすぐにOKしてしまったようだ。
「ほんま、こんな遅くにお邪魔してええんかなぁ?」
私が聞くと都もため息をついた。
「まぁけど..あんなに喜んでる琴美を止めるのも可哀想だし..真田くんて、琴美の幼なじみらしいし大丈夫じゃない?」
「そうなんか。」
そして真田くんの家につき、インターホンを押すとすぐに真田くんが出てきた。
「真田く~ん!全員連れてきたよぉ~」
私たちが顔を見せると、笑って入るよう促された。
「お邪魔します~」
リビングには明かりはついていない。
戸惑っている私と都に、真田くんが言った。
「今日親がいないんだ。だから自由に使ってる。二人とも俺の部屋だよ。」
私と都はちょっと不安を抱きながら、へらへらしている琴美に続いて二階に上がった。