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dear大切な人~クリスマスの奇跡~
第7章 Xmasな夜

「ん~..」

ちょっと首を傾げて、にへらっとすると指を動かしてなにやら打つ。

私と都は他愛ない話をしながら、横目に見た。

「そーしんっ!」

「..琴美、だれ?」

「ん~松宮くん~と~真田くん~と~」

「??」

私たちが意味がわからず顔を見合わせると、琴美が立ち上がった。

「え、ちょ、ちょっと!」

「ほらぁ~二人とも行くよぉ~」

「はぁ?琴美、二人が何やて?」

「今から真田くん家に集合ー!だってぇ~」

「えぇ!?いきなり!?」

うんうん、と頷く琴美に訳もわからないまま私たちは引きずられるようにして部屋を出た。

時間は夜10時。
しかしそんな私たちを琴美のお母さんは止めなかった。

「行ってらっしゃーい」

「そんな軽く..」

私たちは戸惑いながらも、仕方なく琴美についていった。
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