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dear大切な人~クリスマスの奇跡~
第7章 Xmasな夜
「んでなぁ~何てゆわれた思う?」
「何だって?」
「『ごめん..俺、どうもお前の関西弁があわない』やで!?ひどない!?」
私がいうと、真田くんが頷いた。
「まぁ..あいつも何かと変わった所があったし..むしろうちのクラスじゃ、斉藤達がよく半年持ったな、って感じだったよ。」
「うそやん~都ぉ、ほんま!?」
「ま、まぁ...」
苦笑する都に私は肩を落とした。
すると琴美が私の腕を揺らした。
「ねぇ~サユカはぁきっと良い人見つかるよぉ~琴美の友達だもん~」
「あ、ありがと。」
私がそっと手をはがすと、そのまま後ろに倒れた。
「ええ!琴美どないしたん!?」
みんなで慌てていると、寝息が聞こえてきた。
「....おいおい..琴美ちゃん寝ちゃったよ..」
松宮くんが苦笑しながら、下をみた。
何故なら琴美は松宮くんの膝の上に倒れていたから。
(琴美、寝ながら大胆すぎるわ!)
心の中でツッコむ。
琴美の気持ちは、クラス中も本人にさえ知られている。
それくらい猛アタックしていた。
「..松宮くんごめんね」
都が気遣わしげに、引き剥がそうとすると松宮くんが微笑んだ。
「いいよ、俺、琴美ちゃん好きだから。」
「あ、そっか。」
そういって手を離す都。
「....ええ!?琴美のこと好きなの!?」
「両想いやん!」
私たちが叫ぶと、男二人も苦笑した。