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dear大切な人~クリスマスの奇跡~
第7章 Xmasな夜
「ノリでって..都らしい。」
「清水らしい。」
二人でプッと笑って歩き出す。
ふわふわ舞う雪を見上げながら、ポケットの中でぎゅっと手を握った。
「..あー..部屋帰りたくねぇ..てかもうベッドで寝たくない...」
「ふはっ..まぁ..好き同士な男女が一緒にいたら..ねぇ?」
(兄貴なら構わず百合ちゃんを押し倒してるよ。)
苦笑して言うと、真田くんが私を見た。
「..俺も我慢してたよ?」
「!?」
まさかの展開に戸惑ったけど、何だかちょっとこれからが楽しみだったりする。
「....真田くんのアホー!!」
とりあえず、全員幸せになったみたいで、さすがクリスマスだな、と思った一夜。
街に降るこの雪を、見ている人はどれくらいいるだろう?
好きな人と....
家族と..
友達と....
きっと隣にいるのは、それぞれ大切な人。
どんな形でも、みんなちょっとずつ、いつもより幸せを感じてるんじゃないかな。
だって今日はクリスマスだからー