この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
dear大切な人~クリスマスの奇跡~
第7章 Xmasな夜
そういってニコッと笑うと、唇を重ねられた。
「..んっ....」
ゆっくり離して息をする。
吐く息が白い。
ちょっと照れくさくて俯くと、ぎゅっと抱きしめられた。
「..あーサユカが俺の腕の中にいる。」
「さ、真田くん!何ゆうてんの!」
初めて呼び捨てされて、顔がより一層熱くなった。
「だってずっとこうしたかったから。サユカ..これからよろしくね。」
「う..よ、よろしく..お願いします..」
そして身体を離すと、真田くんが微笑んだ。
その時、空から真田くんの頭に何かが落ちてきた。
「..あ、雪や....」
空を見上げると、ふわふわと雪が落ちてきた。
「初雪やな、真田くん!」
「うん。」
私の手を握り、ポケットに入れる。
その動作だけで胸がはじけそうだった。
すると
ーピロリンー
「あ、都からだ。」
私の携帯が鳴って、都からの写真をみると..
「そっか..今日クリスマスなんやった..」
「え?あ、ほんとだ。忘れてた。」
二人で画像を覗き込んで笑いあう。
そこにはコンビニの前で手を繋いでピースしている都と清水くんがいた。
ー二人はどうなったのー!?私たちはノリで付き合うことになっちゃった♪てへ。
今日はホワイトクリスマスですなぁ!ー