この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
dear大切な人~クリスマスの奇跡~
第2章 幸せは突然
「荒れてる姿見て、早く駆けつけたいのに客が途切れなくて...ようやく店閉めた時には良子さん帰ろうとしてて焦った。無理やり店に連れてって、ケーキ出して..変わらない姿が嬉しかった。」

「....」

「酔って色々聞いて、苦しかった。家に連れて帰っても、自分押さえるの必死で...襲った風になったら、良子さんに告白なんてできないから。」

そういってまたぎゅっと私を抱きしめた。
「嘘じゃない....中途半端な気持ちじゃないよ良子さん。」

その言葉に私も、ゆっくり背中に手を回した。

嘘なんかじゃないって分かってる。
多分そういう駆け引きはできない人だから。

(私でいいのかな..?けど私はきっと..彼を好きになりかけてる。)

「良子さん?」

「気づかなくてごめんなさい。」

「いや、俺が勝手に..」

「ううん。....ねぇイヤになったら正直にいってね。」

「うん....え?」

頷きかけて、驚いたような私を引き離した。
「りょ、良子さんそれって..」

私は首に手を回して、キスをした。

「私..元樹くんのところで働こうかな。」
「..!?」

目を見開き、すぐに優しい笑顔になって私を嬉しそうに抱きしめた。

「良子さん好きだ!」

「くすっ..うん....私も。」


最悪だったクリスマスを幸せな日に変えてくれたサンタさんは、思っていたよりも近くにいた。

プレゼントなんて、この年で貰えるなんて思ってもみなくて..

近くに落ちていた、ひしゃげた箱をチラリと見て、私は小さく笑った。

幸せなんて、そんなもの。

失ったと思ったら、実は同時に手に入れている。

箱の中ではキラリと光が見えた気がしたー
/150ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ