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dear大切な人~クリスマスの奇跡~
第6章 サンタさんお願い

「美里~早く寝なさいよ~!」

ママがお皿を洗いながら、おっきな声でいった。

(まだ寝たくないなぁ..)

時計の短い針は、9のとこにある。
美里がいつも寝てる時間。

そのままソファで座ってると、また泣き声が聞こえてきた。

水を止めると、ママが

「はいはい~美雪ちゃん~待ってねぇ~」
と、ニコニコしてリビングに走ってくる。妹の美雪を抱っこして、美里をみた。

「早く寝なさい。サンタさん来ないよ?」
「寝るもん。」

美里は美雪を睨んで、ぷいと子供部屋に向かった。

「ママもパパも美雪ばっかり!」

部屋に入ってベッドに潜りこむ。

(いいもん..明日サンタさん来たら悲しくならなくなるもんね..)

「あ!」

美里はすぐに思い出して、引き出しをあけると手紙とクッキーをベッドの横においた。

またベッドに入って手を合わせる。

「さんたさん。美里のお願いきいてください。」

そして、明日の朝を楽しみに眠りについた。
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