この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
dear大切な人~クリスマスの奇跡~
第6章 サンタさんお願い
「美里~早く寝なさいよ~!」
ママがお皿を洗いながら、おっきな声でいった。
(まだ寝たくないなぁ..)
時計の短い針は、9のとこにある。
美里がいつも寝てる時間。
そのままソファで座ってると、また泣き声が聞こえてきた。
水を止めると、ママが
「はいはい~美雪ちゃん~待ってねぇ~」
と、ニコニコしてリビングに走ってくる。妹の美雪を抱っこして、美里をみた。
「早く寝なさい。サンタさん来ないよ?」
「寝るもん。」
美里は美雪を睨んで、ぷいと子供部屋に向かった。
「ママもパパも美雪ばっかり!」
部屋に入ってベッドに潜りこむ。
(いいもん..明日サンタさん来たら悲しくならなくなるもんね..)
「あ!」
美里はすぐに思い出して、引き出しをあけると手紙とクッキーをベッドの横においた。
またベッドに入って手を合わせる。
「さんたさん。美里のお願いきいてください。」
そして、明日の朝を楽しみに眠りについた。