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dear大切な人~クリスマスの奇跡~
第7章 Xmasな夜

「まぁさ!サユカも島田のことなんて忘れて飲め飲め!」

「琴美飲み過ぎやわ~!」

赤い顔でへらへらと缶ビール片手に私の肩を抱く琴美を呆れ顔でみた。

「あれ~?てゆーか~早苗はぁ~?」

「ばかね、何回言ったらわかるの!早苗は今日は来てないでしょっ!」

「ああ、そっかぁ~」

都と目を併せて私たちは肩をすくめた。

「琴美、私ちょっとトイレ借りんで~」

私が立ち上がって聞くと、ニコニコと何度も頷いた。

(ほんま酒に弱いんやから..)

私は苦笑いしながら部屋を出た。



私は斉藤サユカ。
街はカップルで賑わう日に、何故か私たちは女だけでクリスマスパーティーをしていた。

(まぁ私のためなんやけどさ....)

分かってはいるけど、今年こそ彼氏と過ごせると思っていた分、傷は深い。

恋に生きる女子高生なんてそんなもん。

..とまぁつまり、私の失恋を慰めるためにみんな集まってくれたのだ。

琴美と都はフリーだったから3人で女子会。
琴美の家で泊まりも兼ねている。


トイレから出て私は携帯を開いた。
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