この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ソルティビッチ
第1章 ソルティビッチ…
 10

 そんな彼は、わたしには全く興味が無いみたいであった…

 それは、それで仕方がない…

 そんな夜もある…

 しかし…
 それは違っていたのだ。

「彩ちゃんおかわり」
 わたしはカクテルのお代わりを頼む。

 そしてポツポツとお客がひと組、二組と入ってきて、わたしとその男の子との間には4人のお客が座り、少しだけ賑わってきていた。

 このバーは
『Bitch(ビッチ)《メス犬》』
 と、いう名前だけあって女性客が意外に多いのである。

 開店は午後7時から…
 その早い時間帯は、会社帰りのOL風が多く、そして徐々に遅い時間帯になるにつれ、二軒目、三軒目や、ナンパ目的の男性客がポツポツと現れ、更に深夜の時間帯になると同伴アフターのキャバ嬢、仕事終わりのキャバ嬢や水商売風のお客が主流となる。

 そしてこの店長兼バーテンダーの彩ちゃんの、ドライでサバサバした応対がまた評判が良く、まあまあ繁盛していた。

 そして今夜は平日の午後10時…

 仕事帰りのOL風の女性客とカップルの二組のお客が、わたしとその男の子の間に座っていた。

 わたしが2杯目のカクテルを飲みながら、夕食代わりの『腸詰めウインナー』を食べていると…
 チラチラとこちら、つまり、わたしを見てくる彼の目に気付いたのである。

 あら、わたしを見てるわ…

 少しは気にしてくれているみたいね…

 だが…

 その男の子の目が、わたしを見てくる彼の目が…
 いつものナンパ目的の男達の目とは若干違うのを感じたのだ。

 なんだ、あの目は?…

 え、あ…

 か、観察?…

 わたしを観察しているみたい?…

 どちらかといえば、ナンパ目的のいつもの男達の目は…
 吟味、物色する感じの目であるのだが、彼の目は少し違う感じがしていた。

 そう…

 それは観察…

 まるで動物園や水族館等で、かわいい動物や魚、珍しい生き物を見ているような目…
 なんとなく、それに近い感じが伝わってくるのだ。

 さすがにわたしに対しては、かわいいはないであろうから…

 珍しい…なのだろうか?

 すると、さすが彩ちゃんである、そんなわたしの考えや、想いが伝わるのだろう…
 
「なんかぁ、悠里さんのウインナーの食べ方が…」
 
 いやらしいからですよぉ…

 と、笑いながら言ってきた。



/81ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ