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ソルティビッチ
第1章 ソルティビッチ…
 38

「………ん………ぁ…ぁぁ…」
 ふと、目覚める。

 あ…寝ちゃったのか……


 あの後、駿くんは…

 わたしを二回…

 彩ちゃんには、わたしが知っているだけでは三回イカせ…

 そして駿くん自身は合計三回射精をし、その後三人で寝落ちしてしまったのだ。

 いや、正確なことは、わたしが最初に寝落ちしたから分からないが…

 時刻を確認すると午前4時近い。

「ねぇ、駿くん、駿くん…」

「……ん、ぁ…は、はい…」
 わたしは駿くんを起こす。

「ねぇ、もう4時近いけど、駿くん仕事じゃないの?」

 そう告げると…

「あ、そうだ…いけね…」
 と、慌てて起きた。

「明日、朝イチで会議なんだっけ…」
 眠そうな顔をしながらそう呟いてくる。

「あら大変じゃん、シャワー浴びていきなよ…
 わたしたち二人のメスの匂い付けたままじゃ、ヤバいわよぉ…」
 わたしは笑いながらそう言う。

「あ、はい、じゃ、シャワー借りようかなぁ」

「うん、入っていきなよ」

 駿くんは、また、かわいい仔イヌに戻っていた…
 だが、もうわたしにはこの駿くんのことが、牙を隠し持ったハウンドドッグにしか見えなくなっていたのだ。

「そうだ、駿くんは仕事何してるの?」

「はい、某ピアノメーカーの調律師、いや、ピアノの調律師を目指しています…
 今は、営業やらされてますけど…」

「へぇ…ピアノの調律師ねぇ…」
 すると、起きた彩ちゃんが会話に入っきた。

「いや、まだまだですよ、まずは一年間営業やらされて、そのあとようやく見習いですから」

「でもさぁ、素敵じゃん、マッドドッグのくせにぃ」
 と、彩ちゃんは苦笑いを浮かべながら言ってくる。

「え、マッドドッグって?」

「狂犬って意味よ」
 今度はわたしが答えた。

「え、狂犬…ですか?」

「ホントよぉ、こんなかわいい顔してるくせにぃ…
 すっかりダマされたわぁ…
 どっちが躾られたかわかったもんじゃないわぁ…」
 
 正にそれは本当だった…

 仔イヌ…

 ハウンドドッグ…

 そしてマッドドッグ…

 この駿くんは三つの顔を持っていたのだ。

「ほらぁ、お姉さんと一緒にシャワー浴びようかぁ…
 洗ってあげるわよ…
 かわいい仔イヌくん…」

 彩ちゃんは、すっかり駿くんに射抜かれてしまったようであった…





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