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ソルティビッチ
第1章 ソルティビッチ…
49
カツ、カツ、カツ…
店を出て、夜の巷にわたしの駿の跡を追うハイヒールの音が響く。
間違いなく駿だ…
あのクロムハーツのダガーリング…
それにあの目は…
どうしてあの目に気付かなかったんだろう?…
あまりにも美人過ぎたから、予想、いや、想像も、予測も付かなかったからか?…
カツ、カツ、カツ…
わたしは昂ぶる気持ちを抱えつつ、駿の跡を追う。
駿ならば、この前の夜みたく、あの電柱の処に居るはずだ…
だって、さっき、間違いなくわたしを誘っていたのだから…
「あ…」
だが、その電柱の処には駿は居なかった。
電柱の陰に居なければ、何処に行ったのかは皆目見当がつかない…
でも…
あれは間違いなく…
駿だ…
ハウンドドッグの仔イヌのしゅんに間違いはない…
あのウインナーをいやらしく唇に含み、わたしを誘ってきた…
絶対に駿だ…
ハウンドドッグの、いや、マッドドッグの仔イヌの駿で間違いはない…
だが、居なかった…
「くそっ…」
すると、わたしの後ろから、さっきの駿と一緒の男が…
カクテルを浴びせられた男が店から出てきたのだ。
「あ、ねぇ…」
わたしは声を掛ける。
「あっ、なに?」
その男は不機嫌そうに返事をしてきた。
それはそうだ、店の中で…
他のお客がいるのにも関わらずに、カクテルを浴びせられたのだから…
「ねぇ、さっきの彼女は?」
「ああんっ、知らねぇよ、あんなクソ女なんて」
「え、だって彼女じゃないの?」
「ちげぇし、さっき、そこでナンパしたんだよ、いい女だったし…」
「え、ナンパなの?」
「そう、ナンパ、ヤラせるって言ってたから…
一杯飲みたいって言ってたから…」
声を掛けて一緒に『バーBitch』に来たんだという…
「そしたら急にヤラせないって…」
で、いきなりバシャッだよ…
「ホント、アタマくるわぁっ」
彼氏、いや、この男、推定20代後半の見るからに軽そうな男は、そう言ってきた。
ま、当然か…
「そうだ、お姉さん、俺と遊んでよ」
すると、その男がそう言い出してきたのだ。
「あら、まだ…
腐れチンポのボクちゃんには…
10年早いわよ…」
わたしは言い放つ…
そう…
本当に10年早い…
カツ、カツ、カツ…
店を出て、夜の巷にわたしの駿の跡を追うハイヒールの音が響く。
間違いなく駿だ…
あのクロムハーツのダガーリング…
それにあの目は…
どうしてあの目に気付かなかったんだろう?…
あまりにも美人過ぎたから、予想、いや、想像も、予測も付かなかったからか?…
カツ、カツ、カツ…
わたしは昂ぶる気持ちを抱えつつ、駿の跡を追う。
駿ならば、この前の夜みたく、あの電柱の処に居るはずだ…
だって、さっき、間違いなくわたしを誘っていたのだから…
「あ…」
だが、その電柱の処には駿は居なかった。
電柱の陰に居なければ、何処に行ったのかは皆目見当がつかない…
でも…
あれは間違いなく…
駿だ…
ハウンドドッグの仔イヌのしゅんに間違いはない…
あのウインナーをいやらしく唇に含み、わたしを誘ってきた…
絶対に駿だ…
ハウンドドッグの、いや、マッドドッグの仔イヌの駿で間違いはない…
だが、居なかった…
「くそっ…」
すると、わたしの後ろから、さっきの駿と一緒の男が…
カクテルを浴びせられた男が店から出てきたのだ。
「あ、ねぇ…」
わたしは声を掛ける。
「あっ、なに?」
その男は不機嫌そうに返事をしてきた。
それはそうだ、店の中で…
他のお客がいるのにも関わらずに、カクテルを浴びせられたのだから…
「ねぇ、さっきの彼女は?」
「ああんっ、知らねぇよ、あんなクソ女なんて」
「え、だって彼女じゃないの?」
「ちげぇし、さっき、そこでナンパしたんだよ、いい女だったし…」
「え、ナンパなの?」
「そう、ナンパ、ヤラせるって言ってたから…
一杯飲みたいって言ってたから…」
声を掛けて一緒に『バーBitch』に来たんだという…
「そしたら急にヤラせないって…」
で、いきなりバシャッだよ…
「ホント、アタマくるわぁっ」
彼氏、いや、この男、推定20代後半の見るからに軽そうな男は、そう言ってきた。
ま、当然か…
「そうだ、お姉さん、俺と遊んでよ」
すると、その男がそう言い出してきたのだ。
「あら、まだ…
腐れチンポのボクちゃんには…
10年早いわよ…」
わたしは言い放つ…
そう…
本当に10年早い…