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ソルティビッチ
第1章 ソルティビッチ…
50
「あっ、そうだ、お姉さん、俺と遊んでよ」
その男がそう言い出してきた。
「あら、まだ腐れチンポのボクちゃんには…
わたしを相手にするのは10年早いわよ…」
そう…
本当に10年早いのだ…
「ちっ、どうせヤリマン女のくせにっ」
すると男は苛立ち、そう言い捨てる。
「あら、ありがとう…」
そうよ、わたしは…
ヤリマン女よ…
「だから、腐れチンポのボクちゃんには手に負えないのよ」
わたしはそう言い放った。
ヤリマン女…
それは、その言葉は…
わたしにとっての最高の…
褒め言葉であり…
最大の…
讃辞である…
「くそっ…」
そして男はツバを吐き、わたしの目の前からバツ悪そうに立ち去って行った。
まだまだね…
わたしはその男の去って行く後ろ姿を見ながらそう思う。
だが…
駿くんの手懸かりは完全に無くなってしまった。
「どこに行ったかなぁ?」
ハウンドドッグの仔イヌの駿くんとはあの夜しか接点は無く、そしてまさかこんなカタチで連絡も取れなくなるとは思ってもいなかったから…
何も知らない…
唯一…
『ピアノの調律師になりたいんです』
それしか知らなかった。
どこの会社なのか?
何処に住んでいるのか?
それさえも知らないのだ。
「ふうぅ、ダメだわ…」
でも、さっきのあの彼女…
あの美人で魅力的な女の子は…
間違いなく駿だ…
あのクロムハーツのダガーリングに間違いはない。
「仕方ないか…」
わたしは諦めて、マンションに帰る事にする。
しょうが無い、この昂ぶりは彩ちゃんと、いや、彩ちゃんに鎮めてもらおうか…
その時、ふと、電話を掛けてみようか?…
わたしは思った。
だって、さっき…
間違いなくわたしを誘ってきていた…
だから…
もしかしたら電話に出るかも…
出てくれるかもしれない…
わたしはマンションのエントランスに歩きながら…
スマホを取り出し、電話を掛けてみる。
プルプルプル、プルプルプル…
耳に無機質な呼び出し音が受話器から聞こえてきた。
「あっ、そうだ、お姉さん、俺と遊んでよ」
その男がそう言い出してきた。
「あら、まだ腐れチンポのボクちゃんには…
わたしを相手にするのは10年早いわよ…」
そう…
本当に10年早いのだ…
「ちっ、どうせヤリマン女のくせにっ」
すると男は苛立ち、そう言い捨てる。
「あら、ありがとう…」
そうよ、わたしは…
ヤリマン女よ…
「だから、腐れチンポのボクちゃんには手に負えないのよ」
わたしはそう言い放った。
ヤリマン女…
それは、その言葉は…
わたしにとっての最高の…
褒め言葉であり…
最大の…
讃辞である…
「くそっ…」
そして男はツバを吐き、わたしの目の前からバツ悪そうに立ち去って行った。
まだまだね…
わたしはその男の去って行く後ろ姿を見ながらそう思う。
だが…
駿くんの手懸かりは完全に無くなってしまった。
「どこに行ったかなぁ?」
ハウンドドッグの仔イヌの駿くんとはあの夜しか接点は無く、そしてまさかこんなカタチで連絡も取れなくなるとは思ってもいなかったから…
何も知らない…
唯一…
『ピアノの調律師になりたいんです』
それしか知らなかった。
どこの会社なのか?
何処に住んでいるのか?
それさえも知らないのだ。
「ふうぅ、ダメだわ…」
でも、さっきのあの彼女…
あの美人で魅力的な女の子は…
間違いなく駿だ…
あのクロムハーツのダガーリングに間違いはない。
「仕方ないか…」
わたしは諦めて、マンションに帰る事にする。
しょうが無い、この昂ぶりは彩ちゃんと、いや、彩ちゃんに鎮めてもらおうか…
その時、ふと、電話を掛けてみようか?…
わたしは思った。
だって、さっき…
間違いなくわたしを誘ってきていた…
だから…
もしかしたら電話に出るかも…
出てくれるかもしれない…
わたしはマンションのエントランスに歩きながら…
スマホを取り出し、電話を掛けてみる。
プルプルプル、プルプルプル…
耳に無機質な呼び出し音が受話器から聞こえてきた。