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第4章 序章～最初の「死」～

　けれど、今となってはすべてが後の祭りだ。どれほど理解したくても、当の良人はもうこの世にいない。


　良人があまりにも呆気なく息を引き取った後、主治医が他ならぬ雪鈴に言ったのだ。


ーやはり、長生きはできん宿命だったか。さりながら、ハソンが生まれた時、二十歳の誕生日は到底迎えられまいと思ったのだ。それが二十一まで生きて、嫁も迎えられた。ほんの数日でも、美しい嫁女と過ごせたのだ。ハソンも歓んでおろうて。