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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第22章 【夢の途中】(後編)
*************(本文から抜粋)
と、銀蝶が突如、羽をはためかせ舞い上がった。ついて来いとでもいうように、忙しなく羽をはためかせている。
雪鈴が歩き出すと蝶もまたひらひらと前方を飛び、立ち止まれば待ってくれるかのように静止している。あたかも自ら道案内役を買っているかのようでもある。歩き始めた雪鈴を見て、尚宮も慌てふためいて付き従う。
銀蝶は光の粉を振りまきながら、雪鈴を先導していった。既に戸外はすっかり夜の気配に包まれており、紫紺の空には銀月が浮かび、銀砂子を撒いたかのような星たちが煌めいている。
美しい夜に幻想的な銀蝶、まだ自分は夢を見ているのではないかと錯覚しそうになる。
と、銀蝶が突如、羽をはためかせ舞い上がった。ついて来いとでもいうように、忙しなく羽をはためかせている。
雪鈴が歩き出すと蝶もまたひらひらと前方を飛び、立ち止まれば待ってくれるかのように静止している。あたかも自ら道案内役を買っているかのようでもある。歩き始めた雪鈴を見て、尚宮も慌てふためいて付き従う。
銀蝶は光の粉を振りまきながら、雪鈴を先導していった。既に戸外はすっかり夜の気配に包まれており、紫紺の空には銀月が浮かび、銀砂子を撒いたかのような星たちが煌めいている。
美しい夜に幻想的な銀蝶、まだ自分は夢を見ているのではないかと錯覚しそうになる。