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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第40章 花、薫る夜
父が都に構えた邸にも金木犀があり、秋には見事な眺めになる。賛ともその金木犀の下で運命的な出会いを果たしたのだ。しかし、金家の金木犀は二度咲きではなかった。
そのことを話すと、賛は頷いた。
ーすべての金木犀が二度咲きというわけではない。ここの金木犀も毎年、二度咲くと決まってはいないんだ。ただ、暖かければ暖かいほど、二度咲きになることは多いかもしれない。今年はなかなか涼しくならないから、もしかしたら花が二度愉しめるかもしれないね。
そのことを話すと、賛は頷いた。
ーすべての金木犀が二度咲きというわけではない。ここの金木犀も毎年、二度咲くと決まってはいないんだ。ただ、暖かければ暖かいほど、二度咲きになることは多いかもしれない。今年はなかなか涼しくならないから、もしかしたら花が二度愉しめるかもしれないね。