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第40章 花、薫る夜

　参ったなと、賛は内心呻いた。いつもは慎ましい桂花が閨の中ではこれだけ奔放に乱れるとは想像だにしなかったというところだ。



　凄艶な色香を纏う彼は到底、初夜を終えたばかりの花嫁には見えず、賛は煽られっ放しだ。



　賛が桂花の緩く勃ち上がった竿を軽く握り口中に含むと、桂花が不満げに口を尖らせた。



「狡い、邸下だけ。私にもさせて下さい」