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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第41章 それぞれの想い
東宮殿を出た王妃は、しばらく歩いたところで立ち止まった。つと顔を仰のけると、抜けるような蒼穹が王城の上にひろがっている。
そういえば、銀蝶はどこへ行ったのだろう? 気紛れな蝶のことだ、また雪鈴を導くだけ導いて役目を終えて消えてしまったのか。
溜息をついた時、視界をまたしても銀色のものがよぎり慌てて眼で追った。
二羽の銀蝶が忙しなく前方を行き交っている。雪鈴は微笑んだ。
「ありがとう。あなたたちは、いつも私をこうして導いてくれるのね」
そういえば、銀蝶はどこへ行ったのだろう? 気紛れな蝶のことだ、また雪鈴を導くだけ導いて役目を終えて消えてしまったのか。
溜息をついた時、視界をまたしても銀色のものがよぎり慌てて眼で追った。
二羽の銀蝶が忙しなく前方を行き交っている。雪鈴は微笑んだ。
「ありがとう。あなたたちは、いつも私をこうして導いてくれるのね」