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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第43章 傷痕
ボクスはケトンの言葉に乗せられた自分を恥じた。もう二度と女に夢中になったりしないと決めたのに、ちょっとばかりキレイな女を見ると、もうこの体たらくなのか?
自身へ怒りが湧いた。ボクスはその怒りを原因となったケトンにぶつけた。
彼は切れ長の眼(まなこ)を剣呑に細め、ケトンを睨みつけるやプイと顔を背けた。
「この桜がどれだけキレイに咲こうが、俺には関わりのないことだ。生憎と俺はあんたのように優雅に花を愛でている時間はないんでね。仕事がまだ山積みなんで、邪魔は止めて欲しいんだが、お嬢さん(アツシー)」
自身へ怒りが湧いた。ボクスはその怒りを原因となったケトンにぶつけた。
彼は切れ長の眼(まなこ)を剣呑に細め、ケトンを睨みつけるやプイと顔を背けた。
「この桜がどれだけキレイに咲こうが、俺には関わりのないことだ。生憎と俺はあんたのように優雅に花を愛でている時間はないんでね。仕事がまだ山積みなんで、邪魔は止めて欲しいんだが、お嬢さん(アツシー)」