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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第43章 傷痕
ミスに告げたところ、ミスは返事もせずに家を出ていった。夕方、暗くなる刻限になっても帰らない。母もボクスも心配して、村中を捜し回った。
ーお腹に赤児がいるのに、もし河に身投げでもしてしまったら。
母は泣いていた。ボクスもミスに強く言いすぎたかと後悔していた。
翌朝、ミスは平然と戻ってきた。仮にも人妻が勝手に家を出て朝帰りしたのだ。ボクスはどういうことなのか妻に問いただしたかったものの、母が止めた。
ーひとまず無事にやや子が生まれるまでは、このままそっとしておこう。
ーお腹に赤児がいるのに、もし河に身投げでもしてしまったら。
母は泣いていた。ボクスもミスに強く言いすぎたかと後悔していた。
翌朝、ミスは平然と戻ってきた。仮にも人妻が勝手に家を出て朝帰りしたのだ。ボクスはどういうことなのか妻に問いただしたかったものの、母が止めた。
ーひとまず無事にやや子が生まれるまでは、このままそっとしておこう。