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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第43章 傷痕

優男の方はもう蒼白になっている。ボクスが凄みをきかせた声で言った。
「これでもまだ俺に何か言うことがあるか、え、お坊ちゃん」
優男は怒りと屈辱と恐怖に震えながら、金切り声を上げた。
「畜生、私にこのような無礼を働いた礼は必ず返すぞ」
ボクスはまた嘲笑を浮かべた。
「返り討ちにあいたければ、いつでもどうぞ」
くそう、と、優男は護衛を見捨てて一人、逃げていった。
ボクスは肩をすくめた。
「口ほどにもない奴らだ」
と、背後から遠慮がちな声が聞こえた。
「助けて戴いて、ありがとうございます」
「これでもまだ俺に何か言うことがあるか、え、お坊ちゃん」
優男は怒りと屈辱と恐怖に震えながら、金切り声を上げた。
「畜生、私にこのような無礼を働いた礼は必ず返すぞ」
ボクスはまた嘲笑を浮かべた。
「返り討ちにあいたければ、いつでもどうぞ」
くそう、と、優男は護衛を見捨てて一人、逃げていった。
ボクスは肩をすくめた。
「口ほどにもない奴らだ」
と、背後から遠慮がちな声が聞こえた。
「助けて戴いて、ありがとうございます」

