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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第45章 新たな日々
そのため、ボクスは下男仕事をしていたときより自由時間が増えたほどである。だが、ボクスは暇にしているより身体を動かしている方が気楽だ。だから、手の空いているときは、これまでのように下男仕事も率先してやった。
暦は五月に入り、崔家の庭でも緑が眩しく輝く季節になっていた。新しい月になったばかりのその日、崔家に珍客があった。珍客はどうも歓迎すべからざる者らしく、庭に放し飼いにした番犬代わりの猟犬たちがしきりにキャンキャンと騒ぎ立てている。
ボクスはそんな犬たちを適当に構ってやりながら、中庭で片肌脱いで薪割りに専念していた。
暦は五月に入り、崔家の庭でも緑が眩しく輝く季節になっていた。新しい月になったばかりのその日、崔家に珍客があった。珍客はどうも歓迎すべからざる者らしく、庭に放し飼いにした番犬代わりの猟犬たちがしきりにキャンキャンと騒ぎ立てている。
ボクスはそんな犬たちを適当に構ってやりながら、中庭で片肌脱いで薪割りに専念していた。