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妖艶な麗人
第1章 妖艶な麗人…


「悠里ぃ、お待たせぇ」

 あの後、トイレから出て30分ほどお店で過ごし、マリと別れて…
 ユリさんのホテル住まいの部屋で待っていた。

 すると、そのすぐ30分後に…
 ユリさんは帰ってきた。

「ちゃんと待っていたのねぇ、嬉しいわぁ」
 ユリさんはわたしを抱き寄せながらそう囁く。

「よし、約束通り、シャワーを浴びなかったわね…
 うん、偉いわよ」
 そうなのだ、ユリさんからシャワー禁止を言い渡されていたのだ。

「ストッキングフェチの変態はさぁ、匂いも大切だからねぇ」

 かわいいわ…

 ユリさんはそう囁きながら、わたしをベッドに押し倒し…
 貪るようなキスをしてくる。


「ぁ、は…ん、んん…」

「はぅ、ゆ、悠里ぃ、かわいいわぁ…」

 そのキスの感触は…

 甘いルージュの味は…

 柔らかな唇、舌先の感触は…

 本当に、まるで女の柔らかさと甘さであった。

 そしてユリさんのキスのテクニックは抜群であったのだ…

 唇を、舌先を優しく、柔らかく、そっと舐め、吸い…

 甘い唾液を流し込み…

 わたしの唾液と共に心まで吸い込み、蕩かしてくる…

「は、はぁぁ、ゆ、ユリさぁぁん…」
 キスだけで、心が融け、全身の力が抜けてしまう。

 普段の男とのキスでは感じた事の無いような、熱く、甘いキスであった…
 そしてキスだけではなく、キスをしながらカラダを優しく撫で回し、そしてストッキング脚を愛撫するかのように撫でてくる。

「はぁぁん…」
 その絶妙な愛撫に、脚が、ストッキング脚が融けてしまいそうに感じてしまう…
 これも、男からは感じられない感触の愛撫であった。

 そしてわたしはキスだけで…

「はぁ、ぁぉぁぁぁ…」
 心がイッてしまったのだ。

 全身の力が一気に抜け落ちてしまう…

「はぁぁぁ…ぁぁ……」
 
 そしてユリさんの唇がゆっくりと脚へ、ストッキング脚へと下りてくる。


「はぁん、ん、や、んん…」
 舌先が膝から脛へと舐め、下りていく。

「あぁ悠里ぃ、いい感じぃ、いい香りぃ…」

「はぁ、ゆ、ユリ…さ…ん…」

「あ、やっぱりだわぁ…」

「え…」

「この感触…
 やっぱり悠里は変態ストッキングフェチ女よねぇ…」
 ユリさんは、わたしのストッキング脚を舐めながらそう囁いてきたのだ。




 
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