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第1章 始まりはレイプ

次の日。

私は練習の後、一人で夜道を帰っていた。

その横に、車が一台止まった。

「花香。」

窓が開いて、中から見せた顔は、昨日の男性だった。

「あっ！」

「車乗って。」

私は首を横に振った。

「早く乗って。」

強く言われ、私はなすがままに車に乗ってしまった。


「どこに行くの？」

「ちょっとドライブ。」

男性は、一度も私を見る事なく、車を走らせている。

「名前、何て言うの？」

男性は黙っている。

「初めての経験の人の名前、知りたいの。」

「翔太。」

「翔太君……」

私よりも少し年上の感じがした。

「着いたよ。」

窓の外を見ると、星空が広がっていた。