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ガトーフレーズ
第13章 kouign amann
駅で待ち合わせをした。
昔は俊太が待っていてくれたことが多かったから、待つ時間はとても新鮮でドキドキして、酸欠になりそうだった。
「莉乃さん!」
その時、後ろから抱きすくめられた。
「きゃっ!?」
「ほんといつも隙だらけ」
俊太はやっぱり待っていてくれて、昔と同じように手を繋いで一歩前を歩く。
電車に乗るかと思っていたら、他の方向に歩き出した。
「どこいくの?」
「内緒」
妖しい笑みを浮かべて、ウキウキしたように俊太は振りかえる。
そして、しばらく歩くと、
(もしかして、ここ……?)
昔は俊太が待っていてくれたことが多かったから、待つ時間はとても新鮮でドキドキして、酸欠になりそうだった。
「莉乃さん!」
その時、後ろから抱きすくめられた。
「きゃっ!?」
「ほんといつも隙だらけ」
俊太はやっぱり待っていてくれて、昔と同じように手を繋いで一歩前を歩く。
電車に乗るかと思っていたら、他の方向に歩き出した。
「どこいくの?」
「内緒」
妖しい笑みを浮かべて、ウキウキしたように俊太は振りかえる。
そして、しばらく歩くと、
(もしかして、ここ……?)