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ガトーフレーズ
第3章 mille-feuille
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二人で見た朝。
東の空は絹のように白く、ぐるりと見渡すと、西に夜の残像が漂っている。
鉛に、瑠璃に、藍に、碧に、菫に、鴇色に。
1mmごとに、繊細に色を重ねる空。
ただただ、触れたい
ただただ、甘えたい
ただただ、声が聞きたい
ただただ、見つめたい
ただただ、ぎゅってして
そんな風に、思いをひとつひとつ重ねて、空いっぱいに色をたたえた朝を見上げる。
そうして、空が透明な青に変わっていくさまを見ていた。
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二人で見た朝。
東の空は絹のように白く、ぐるりと見渡すと、西に夜の残像が漂っている。
鉛に、瑠璃に、藍に、碧に、菫に、鴇色に。
1mmごとに、繊細に色を重ねる空。
ただただ、触れたい
ただただ、甘えたい
ただただ、声が聞きたい
ただただ、見つめたい
ただただ、ぎゅってして
そんな風に、思いをひとつひとつ重ねて、空いっぱいに色をたたえた朝を見上げる。
そうして、空が透明な青に変わっていくさまを見ていた。