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第5章 crêpe sucrée

「俊太……欲しい……」

肌と肌がぶつかり合う音が、溢れでる水の音が、静かな部屋に響く。

「……ンッ…………はぁっ……」

声を我慢したぶん、放出されない快感が下腹部にどんどん溜まって蠢いて、少しの刺激で体がビクビクと跳ねた。

「あんまり……締め付けないでください……」

掠れた声が色っぽくて、くらくらした。
唇から吐息が漏れるのを止められない。
両手足を俊太の体に絡ませても、はしたなく腰が動いてしまう。

たまらないというように目をつむった俊太が果てた時、莉乃も何度目かの絶頂を迎えた……。