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第1章 百合子

「気持ちいい？」

広長さんが、男の人の顔で私を見る。

「百合子、俺の百合子。」

嬉しかった。

私は広長さんをぎゅっと抱きしめた。

「百合子の身体、気持ちいいよ。」

「ああ、広長さん。私も！私も気持ちいい！」

二人で快感を分け合うなんて、セックスってそんなに凄いものなんだ。


「イクよ、百合子の身体でイクよ。」

「うん。」

「百合子は、俺の赤ちゃん欲しい？」

「欲しい！」

迷わず叫んだ。

初めて恋を教えてくれた人、初めてセックスしてくれた人。

この人の赤ちゃんが欲しい！

「じゃあ、出すよ。精子出すよ。」

「あっ、あっ！」

尚一層激しくなる動きに、声も大きくなる。