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ビッケ
第1章 ビッケ…
 ⑫

「さぁ、いいからおいで」
 そしてわたしは和哉くんを仰向けに寝かせ…
 カラダの向きを交互にしてシックスナインの体位をとって顔を跨いでいく。

「はぁぁ…」

 ジュボ、ジュル、ジュルル…

「あ、うぅ」

 ピチャ、ピチョ、ピチャ…
 お互いを舐め合ういやらしい音と、快感に耐える喘ぎが漏れ聞こえる。

 わたしは、どうせ和哉くんは簡単にイッて、射精してしまうだろうと考えていた…

「はぁん、あん、や…」

 ジュボ、ジュル、ジュルル…

 ピチャ、ピチョ、ピチャ…

「う、うぅ…」

 だが、違った…

「あ、ん、や、んん、っくうぅぅぅ…」

 敏感に昂ぶっていたのはわたしの方であり…

「あっ、あぁ、っくうぅぅぅ……」
 わたしの方が、あっという間にイッてしまったのである…
 久しぶりのセックスの興奮に、自覚以上に昂ぶっていたみたいであった。

「はぁぁ、や、あ、わ、わたしが…
 わたしが先にイッちゃったわぁ…」
 快感に震えながらそう呟くと…

「……」
 和哉くんはグイッとカラダの向きを変え…

「あん…」
 なんと、その勢いのままに…

「はぁんっ」
 挿入れてきたのだ。

「あぁ、ゆ、悠里さんっ」
 和哉くんはそう小さく叫び、挿入れたと思うや否や…

「あっ、んっ、あっ、あ、あ、あん…」
 
 ギシッ、ギシッ、ギシッ、ギシッ…

「ふっ、ふっ、ふっ、ふっ、ふっ…」

 激しく挿入れて、突いてきたのである。

 ギシッ、ギシッ、ギシッ、ギシッ…

 それは予想外に激しい…
 若さ溢れる突き上げであった。

 そして、舐め合いでイッてしまっていたわたしのアソコは、更に快感の悲鳴を上げていく…

「あっ、んっ、あ、あ、あん…」
 
 ギシッ、ギシッ、ギシッ、ギシッ…

「ふっ、ふっ、ふっ…」

「あ、あぁ、気持ちいいわぁ、あぁ…」

 ギシッ、ギシッ、ギシッ、ギシッ…

 久しぶりのセックスなのに、こんな激しくて…

 わたしは我を無くしそうに…

「あっ、うっ、あ、くう…」

 だが、やはり、和哉くんは若かった…

「あっ、ヤバ、う、うぅ」

 ギシッ、ギッ、ギッ、ギッ…

「あ、ん、い、いいわよ、いいよっ」

 わたしは許してあげる…

 だって、さっき…

『三回以上ね…』
 って云ったのだから…

 まあ、一回目は早くイカせてあげよう…



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