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ビッケ
第1章 ビッケ…
 ⑬

「ああっ、っくっ…」 

 和哉くんは慌てて引き抜き、そう絶頂感の射精の喘ぎを上げながらわたしのお腹に…
 それはもう、たくさんの、驚いちゃうくらいの量を噴き出した。

「うわ、すごいわね」

 この量…
 さすが若さね。

 思わず感心してしまった…

「はぁ、はぁ、あ、う、ゆ、悠里さん」

 わたしは射精してぐったりと仰向けで喘いでいる和哉くんの…

 和哉くんのチンポを…

 ピチャ、ピチャ…

 舐めてあげる。

「あ、そ、そんなぁ…」
 和哉くんは感激の声を漏らし、身悶えしてきた。

 いいのよ…
 わたしはそんな想いを目力に込めて彼を見つめ、舐めていく。

 だけど彼の目を見た瞬間に、また、ふと、なにか心が引っかかる…

 なんだ、なんだろう?…

 なぜか和哉くんの目を見つめると心が揺らぐんだ…

 あの目は?…

「あ、ん、そ、そんなぁ」
 気持ち良さげに喘ぎを漏らし、わたしの口の中でビクビクとチンポが震えてくる。

 そして口の中では久しぶりな、この独特な味と香りを感じていた…

「あ、うぅ…」
 和哉くんはかなり感じ、身悶えている。

 ああ、かわいいわ…
 わたしは久しぶりの当たりチンポに心も昂ぶっていた。

 最近、腐れチンポばっかりだったし…

「まだまだ出来るでしょう?」
 わたしは唇を離し、そう囁く。

「あ、は、はい、まだまだ出来ます」
 と、和哉くんは目を快感で潤ませながら応えてくる。

「うん、よろしい」
 そして少しだけインターバルを与えてあげようと、完全に唇を離して彼の傍らに横になる。

 本当にかわいい、かわいく感じてしまっていた…

「和哉くんは、かわいいね」
 そして思わずそう声に出して囁き、頭を撫でてあげる。

「あぁ、ゆ、悠里さん…」
 するとうっとりとした目でわたしを見つめてきたのだ。


「あっ」
 その和哉くんのうっとりとした目を見た瞬間であった。

 ハッと、ある存在が心に浮かんだのだ…

 そして、愛おしい、懐かしい想いが蘇ってきたのである。

 ああ…

「ビ、ビッケ…」
 思わず声に出てしまった。

「え?」

「あ、ううん、なんでもないの」

 ビッケ…

 ビッケの目だわ…

 ビッケ…

 それは…





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