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もう奴隷のように犯されるのはイヤ…
第19章 【親友から彼女になった子がとんでもないビッチだった】





「もうこういうのやめて彼氏作れば?お前にその気がないなら俺もう解放されたい……」


あれ、俺なに言ってんだ?
違う、こんなこと言いたいんじゃなくて


「アハハ、何言ってんの?メンタル弱ってんの?そういう時は一緒にゲームしてお菓子食べて親友と過ごすのが一番だよ!ほら、行こう?」


足が竦んでた俺の手を引いた途端、鉛のように重かった足は嘘みたいにスッと動いた
手を繋いで帰る帰り道
それも悪くない
ていうか、今、どういう状況?


「理久パパ何時に帰って来るの?」


「え、7時くらいじゃね?わかんない」


「LINEしとこーよ、可愛いナナちゃんが来てるよーって」


「つーか、打って?」


俺は携帯ごと渡して彼女に打ってもらう
何かな?と思えば腕組んでる俺達の写真を自撮りして親父に送ってた
(パパのカレー食べたい)ってハートマーク付きで
俺からじゃないって一発でわかるだろう


前に来た時に親父が調子に乗って作った適当なカレーを美味しい美味しいって食べてたな
俺の家族ともすぐ打ち解けて夏休みとかほとんど家に居たぞ
気が気じゃなかったけど、他の男と会ってないってわかるだけで安心


結局俺が折れて家に上げてしまった
「落ち着くわ〜」って言ってる
こんなに長く一緒に居るけど、そういや彼女の家族の話はしたことなかったな
一人っ子…だと聞いたことはあるけど
それ以外は何も知らない
俺も一人っ子で母親は居なくてずっと父子家庭
「一緒じゃん」と笑った横顔が今でも忘れられない


いつの間にか俺のロンTスウェットに着替えてるし、萌え袖とかやめてもらって良いですか?
いちいち可愛いんだよ、俺、やっぱり詰んだよね?
気が抜けねぇ………


あまり見ないようにしてたら隣座ってくんだよ
ちょっと離れたらまたくっついてきて


「え、酷くない?くっついてようよ」


「だからそれがダメなんだって、わざとなの?だとしたらもうやめて?」


「なんで?彼女出来た?好きな子居るから?」


「いや、俺がそんな子居ないの一番知ってるだろ」


「うん、告白する勇気ないもんね?」


「えっ?」


「理久がヘタレなことは一番知ってる」


「何それ……」


ほら、肩に頭乗せてきた……右側だけめちゃくちゃドキドキしてる






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