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A crescent moon
第14章 進退
『え、ヨシキ行かないの?』
先に帰るというヨシキ。
タクトさんとは長い仲だというのに、彼は苦笑して頷いた。
『ちょっと…仕事で。』
『でも、タクトさんのせっかくの…それに、今回はヨシキの知り合いも多いんじゃ…』
『とにかく、行けないんだよ。』
ヨシキはイラついたように私の言葉を遮ってから、ハッとしたように私を見た。
『…ごめん、行けないんだよ美和。タクトたちには謝っといてくれる?』
『え、あ、うん…』
戸惑いつつも頷くと、ヨシキは微笑んで私の頭をくしゃっと撫で車に乗って帰ってしまった。
いつもとは違って焦った様子の彼に、私はなんとなく胸騒ぎがした。
先に帰るというヨシキ。
タクトさんとは長い仲だというのに、彼は苦笑して頷いた。
『ちょっと…仕事で。』
『でも、タクトさんのせっかくの…それに、今回はヨシキの知り合いも多いんじゃ…』
『とにかく、行けないんだよ。』
ヨシキはイラついたように私の言葉を遮ってから、ハッとしたように私を見た。
『…ごめん、行けないんだよ美和。タクトたちには謝っといてくれる?』
『え、あ、うん…』
戸惑いつつも頷くと、ヨシキは微笑んで私の頭をくしゃっと撫で車に乗って帰ってしまった。
いつもとは違って焦った様子の彼に、私はなんとなく胸騒ぎがした。