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第30章 あの鐘を鳴らすのはあなた

時は、正午過ぎであった。

ところ変わって、２階にある大広間にて…

大広間に置かれているテーブルに、イワマツグループのメンバーたちが集まっていた。

しかし、大番頭《おおばんと》はんが食卓にいなかった。

テーブルの上には、サーモンのソテー・グリーンサラダ・ラムのシチュー・コッペパンが置かれていた。

この時、ゆりさんがものすごくイラついた声で言うた。

「おとーちゃんはいつまで寝ているのかしら!!…もう…はよきてや!!」

そんな中であった。

大番頭《おおばんと》はんがものすごくあわてた表情で食卓にやってきた。

「ああ、えろおすんまへんなぁ～」

大番頭《おおばんと》はんは、起きる時間を間違えて寝坊したようだ。

ゆりさんは、ひどくイラついた声で大番頭《おおばんと》はんを怒鳴りつけた。

「おとーちゃん!!」
「ゆり、朝からおとろしい（こわい）声で言わんといてーなぁ…」
「おとーちゃん!!今何時やとおもとんねん!!」
「何時って、昼の12時でおますねん…」
「おとーちゃん!!ここは大阪のじぶん家《ち》じゃあらへんねん!!」
「分かってまんがなぁ…みなさま…すんまへんでした…」
「おとーちゃんはイワマツグループのメンバーたちをまとめる大事な役割があるのよ!!」
「分かってまんがなぁ…」
「はよ座ってや!!」

大番頭《おおばんと》はんが席についたあと、メンバーたち全員は神さまに感謝の気持ちをのべた。

その後、みんなで朝食を摂った。

朝食のあと、明日から本格的に始まるプロジェクトのスケジュールとプランなどを話し合うための会議をひらいた。

財産書《もくろく》とは別に作成したビジネス計画書《プラン》を広げて、みんなで協議《きょうぎ》した。

ビジネス計画《プラン》は、次の通りである。