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乳房星(たらちねぼし)−1・0
第38章 とんでイスタンブール
10月6日の午前8時頃であった。

A・Bの2班のメンバーたちとポムじいさんは、イスタンブールに到着した。

前日の夕方に、ネヴシュヒル空港から専用機に乗ってザビハギョクチェン空港(アジア側にあるトルコ国内専用の空港)まで行った。

到着後、一行は80人乗りの特大バスに乗って欧州側へ向かった。

朝10時過ぎに、一行が乗っている特大バスは欧州とアジアの境目のボスポラス海峡にかかる大橋を越えた。

それから20分後であった。

一行が乗っている特大バスがスルタンアフメット地区に到着した。

ところ変わって、スルタンアフメット地区にあるトプカプ宮殿にて…

トプカプ宮殿は、オスマン朝支配者の居城で、400年もの間、政治や文化の中核として機能していた。

一行は、オスマン朝の支配者のかつての居城の内部を静かに鑑賞した。

そんな中で、宮殿内にあるハレムに着いた。

ハレムの語源は、アラビア語でハラム(聖域)やハラーム(禁じられた)などである。

オスマン朝の王・スルタンだけの女が暮らしていた特大の居間である。

この特大の居間に、4人の王妃と大勢の侍女《テカケはん》が暮らしていた。

この中で、カノジョたちはどんな人生を送っていたのか?

私は、そんなことを考えながらハレムを見つめた。
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