この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
乳房星(たらちねぼし)−1・0
第43章 あゝ無情
「すまんけど、おかわりちょうだい。」

哲人《てつと》のカノジョは、ひとことも言わずにお代わりをついだ。

この時であった。

ゆらさんがテーブルの真ん中に置かれている大皿に盛られているたくあんをはしでつまんだあとそのまま口に入れようとしたので、ゆかさんが怒った。

「ゆら!!」
「なあにゆかねーちゃん〜」
「なあにじゃないでしょあんたは!!大皿に盛られているたくあんは、一度小皿に入れてから食べなさい!!」
「いいじゃん…ケチ…」
「ケチ…うちのどこがケチよ!!」

この時、ゆかさんのとなりにいたゆりさんがゆかさんを止めた。

「ゆか!!」
「おねーちゃん!!」
「ゆか!!落ち着きなよ!!」
「分かってるわよ!!」
「あんたは頭に血が昇ったらすぐにカッとなりやすいからやめてよ!!」
「分かってるわよ!!」

ゆりさんは、ゆかさんをなだめたあとゆらさんに怒った声で言うた。

「ゆら!!」
「なんやねん〜」
「食卓の雰囲気がギスギスしている時にノンキにしていられるわね!!」
「なんでそないに怒ってんねん!?」
「怒りたくなるわよ!!」

この時、ゆりさんの横に座っているゆなさんがあわてた表情で止めに入った。

「ゆりねーちゃん!!」
「ゆな!!」
「ゆりねーちゃんも頭に血が昇ったらすぐにカッとなりやすいからやめてよ!!」
「分かってるわよ!!」

ゆらさんは、泣きそうな声で『うちしんどいねん〜』と言うたので、ゆかさんが思い切りブチ切れた。

「なにいよんであんたは!!あんたはダンナがタンシンフニン中だからと言うてダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラ…とだらけているじゃないのよ!!…うちらが世界じゅうをまわってお仕事している時にあんたはなにしているのよ!!テニスの例会などにうつつぬかしているヒマがあるのだったら、家のことをきちんとしなさいよ!!」

ゆかさんに怒鳴られたゆらさんは、ワーッと叫びながらゆかさんに飛びかかって行った。

思い切りブチ切れたゆらさんは、両手でゆかさんの髪の毛をつかんだ。
/589ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ