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乳房星(たらちねぼし)−1・0
第44章 明日晴れるかな
「ゆりさん。」
「なあに?」
「ゆきさんの息子さんのことでちょっと聞きたいことがあるのよ。」
「ああ、哲人《てつと》のことね。」
「哲人《てつと》さんは、大学で知り合ったカノジョと恋愛結婚《けっこん》したよね。」
「したけど、入籍はまだよ!!」
「入籍はまだ…」
「せや…けれど、うちらは哲人《てつと》とカノジョの恋愛結婚《けっこん》…もそうだけど…いかなる相手であっても、哲人《てつと》が結婚することは大反対よ!!」
「どうして?」
「答えはかんたんよ…ママであるゆきに過去があるからよ…」

この時、ゆきさんがつらそうな声でゆりさんに言うた。

「ゆりねーちゃん〜、それは言いすぎよ〜」
「ゆきもいかん部分があるのよ!!」
「うちにどなな落ち度あるのよぉ~」
「あんたが甲南山手(神戸市東灘区)の女子大に通っていた時のことを忘れたとは言わせないわよ!!」

ドナ姐《ねえ》はんは、思案顔でゆりさんに言うた。

「ねえ、それは一体どういうことなの?」

ゆりさんは、オリオンビールをひとくちのんだあとドナ姐《ねえ》はんに説明した。

「ゆきが甲南山手の女子大に通っていた時に、チャラい格好の男とつきあっていたのよ!!…後にゆきの最初のダンナになった男よ!!」
「ゆきさんの最初のダンナさん…」
「せや…顔はたしか、Vシネマに出演していたイケメン俳優さんに似ていたみたいね…ええトコの家のボンボンで、ダイショーニブジョージョーの大企業に勤務していた…と言うてたわ…けど、おとーちゃんとおかーちゃんとうちらきょうだいは、あななチャチャラした男とゆきが結婚することに猛反対を唱えたのよ!!」

ゆきさんは、ものすごく泣きそうな声で言うた。

「ゆりねーちゃん〜やめてよ〜」

ゆりさんは、怒った声でゆきさんに言うた。

「あの時、おとーちゃんとおかーちゃんとうちらきょうだいがどなな気持ちに置かれていたのか…と言うことが全然分かっていないわよ!!…その結果、ゆきは命を落としそうになったのでしょ!!」

この時、ゆりさんのとなりに座っているゆかさんがオリオンビールをくいっとのんだ。

その後、ゆかさんはゆきさんが危険な目に遭った理由を説明した。
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