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乳房星(たらちねぼし)−1・0
第55章 時代おくれ
「奈保子《なおこ》。」
「なあに?」
「結婚しよう。」
「えっ?」
「これ…プロポーズの印だよ。」

奈保子《なおこ》さんは、敬幸《たかゆき》さんから差し出された小さな箱を受け取ったあとふたをひらいた。

箱の中には、カメリアダイヤモンドの婚礼指輪が入っていた。

「わあ~…きれい〜」

奈保子《なおこ》さんは、目を細めながら喜んだ。

その後、奈保子《なおこ》さんは敬幸《たかゆき》さんに今の気持ちを伝えた。

「敬幸《たかゆき》さん…」
「奈保子《なおこ》…」
「うち…訣《き》めたわ。」
「奈保子《なおこ》…」
「うち…敬幸《たかゆき》さんについていく。」
「奈保子《なおこ》。」
「うち…敬幸《たかゆき》さんじゃないと…アカンの…うちをもらって…」
「奈保子《なおこ》。」

敬幸《たかゆき》さんは、両手で奈保子《なおこ》さんの両手をにぎりしめながら言うた。

「今から、市役所に婚姻届《しょめん》を出しに行こう…」
「敬幸《たかゆき》さん…うれしい〜」

敬幸《たかゆき》さんのやさしい気持ちにふれた奈保子《なおこ》さんは、かんきわまって泣いた。

それから1時間後であった。

奈保子《なおこ》さんと敬幸《たかゆき》さんは、大阪市の市役所に婚姻届《しょめん》を出した。

これにより、奈保子《なおこ》さんと敬幸《たかゆき》さんは正式に夫婦となった。

ところ変わって、市役所の正面玄関前にて…

敬幸《たかゆき》さんは、奈保子《なおこ》さんに対して大事なお知らせを伝えた。

「奈保子《なおこ》。」
「なあに?」
「もう一つ、大事なお知らせがあるのだよ…オレ…来週から本社勤務になった…来週から始まる…新商品の開発チームで働くことになったよ…それで…オレ…チーム長を務めることになったよ。」
「敬幸《たかゆき》さん…えらくなったのね。」
「うん…オレ…がんばるよ…お前のためにがんばるよ。」
「うれしい〜」

奈保子《なおこ》さんは、敬幸《たかゆき》さんに抱きついたあと無我夢中で甘えた。

敬幸《たかゆき》さんは、奈保子《なおこ》さんを両手でぎゅっと抱きしめた。
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