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乳房星(たらちねぼし)−1・0
第57章 ずっと、ふたりで
時は、11月9日の午前11時過ぎであった。

またところ変わって、ソウルの中心地から少し離れた地区にある特大豪邸にて…

特大豪邸の前に80人乗りの特大バスが到着した。

バスの中からA・Bの2班のメンバーたちが降りたあと、豪邸の敷地に入った。

ところ変わって、豪邸の敷地内にて…

敷地の庭に白いテーブルがたくさん並んでいた。

この時であった。

A・Bの2班のメンバーたちのもとにマァマとドナ姐《ねえ》はんのお姉さまのイナさんと娘さんのハナさん(24歳)がやって来た。

イナさんは、マァマとドナ姐《ねえ》はんに声をかけた。

「ジナ〜、ドナ〜」
「お姐《ねえ》ちゃん〜」
「イナ姐《ねえ》ちゃん〜」
「無事に到着したのね。」
「うん。」
「よーくんたちも一緒に到着したのね。」
「うん。」

このあと、ハナちゃんがにこやかな表情でマァマとドナ姐《ねえ》はんに声をかけた。

「ジナ伯母《おば》さま〜、ドナ伯母《おば》さま〜」
「あら、ハナちゃん〜…大きくなったね〜」
「はい…おととい、24になりました〜」

このあと、イナさんがにこやかな声で私に言うた。

「まあ、よーくんおっきくなったね〜」
「はっ、おかげさまで…」
「きょうはね、よーくんに見せたいものがあるのよ~」

えっ?

私に見せたいものがあるって?

私は、ものすごくコンワクした表情でつぶやいた。

イナさんは、A・Bの2班のメンバーたちにやさしい声で言うた。

「みなさま、よーくんをしばらくの間かまいませんか?」

イナさんは、A・Bの2班のメンバーたちから了承を得たあと私を連れて豪邸の中に連れて行った。

ハナちゃんは、A・Bの2班のメンバーたちを豪邸内にある特大広間へ誘導した。

またところ変わって、豪邸の中にて…

イナさんに案内されている私は、イナに声をかけた。

「イナさん。」
「なあに?」
「私に…見せたいものって…なんでしょうか?」
「ああ、ここよ。」

イナさんは、白いドアをノックしたあとゆっくりとトビラをあけた。

その後、私の手を引いて部屋に入った。

部屋の中には、純白のウェディングドレス姿の花嫁さんがいた。

花嫁さんの周りには、ブライダルコーディネーターさんたち数人がいた。

コンワクした表情を浮かべている私は、イナさんに言うた。
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