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乳房星(たらちねぼし)−1・0
第57章 ずっと、ふたりで
「イナさん。」
「(満面の笑みで言う)なあに?」
「(コンワクした表情で)白いウェディングドレスの花嫁さん…ですね~」
「そうよ…花嫁さんは、ダンナの実家《いえ》の親類のメイゴちゃんよ。」
「イナさんのダンナさんのメイゴさんですか?」
「そうよ~」
「私はまだ…結婚を考えていないのです…」
「ああ、分かってるわよ…」
「花嫁さんのお相手の方は、どちらにいらっしゃいますか?」
「もうすぐお越しになるわよ〜」

それから数分後であった。

純白のタキシード姿の新郎さんが部屋に入った。

新郎さんの顔は、韓流スターのグォン・サンウさん似の男前《イケメン》であった。

新郎さんは、花嫁さんのもとに行ったあと優しく声をかけた。

「(花嫁さん)。」
「(新郎さん)。」
「おまたせ~」
「待ってたわ〜」

ラブラブモードのおふたりは、シアワセイッパイ夢イッパイであった。

いいな〜

うらやましいな〜

それから60分後であった。

豪邸のガーデンでウェディングパーティがひらかれた。

テーブルに座っている人たちは、イナさんのダンナさんの実家《いえ》の親類《みなさま》がたたちとおふたりの共通の友人知人たちが中心であった。

私は、バーベキューパーティを始める準備をしていた。

A・Bの2班のメンバーたちは、特大広間で待機していた。

待機中もお仕事をつづけた。

風香《フー》ちゃんは、キッチンでバーベキューの食材を調理するお仕事をしていた。

パーティ開始から30分後にバーベキューパーティが始まった。

バーベキューコンロの前に立っている私は、ひとことも言わずにバーベキューを調理していた。

特大広間は、ガーデンのすぐ後ろにあった。

マァマは、心配げな表情で私を見つめていた。

出席者のみなさま方は、バーベキューを食べながら楽しくお話をしていた。

パーティは、夕方4時頃までつづいた。
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