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乳房星(たらちねぼし)−1・0
第62章 45歳の地図
(ゴーッ…)

時は、午後3時頃であった。

明憲《ムコハン》たち家族4人が乗り込んだ全日空機が大阪伊丹国際空港から飛び立った。

明憲《ムコハン》は、北海道胆振東部の小さな村にある実家の兄夫婦から『急に事情が変わったから帰ってくれ〜』と電話で言われたので急きょ帰省することになった。

沙都水《さとみ》は、勤務していた会社をやめて現地の役場へ転職することになった…

あかりも大学をやめることが決まった…

拡憲《ひろのり》も、現地の小学校に転校することが決まった…

ゆきさんは、堺市《さかい》に帰ったら前もって書いていた離婚届《しょめん》を市役所に出す予定である。

時は、夜9時半頃であった。

またところ変わって、大坂キタの曽根崎新地の酒場街《はんかがい》にて…

ゆみさんからムチャブリされた哲人《てつと》は、フラフラとした足取りで通りを歩いていた。

この時であった。

「うへへへ…」
「イヤ!!離して!!」

哲人《てつと》は、複数の男が若い女性をひとけのない場所へ連れて行こうとしたのを見たので思い切りブチ切れた。

ゆるさない…

やっつけてやる…

またところ変わって、露地裏にて…

「イヤ!!やめて!!」

女性は、必死に声をあげながら助けを求めた。

男数人は、ヘラヘラ嗤《わら》いながら女性を犯そうとした。

そこへ、哲人《てつと》がワーッと叫びながらやって来た。

「オドレクソガキ!!」
「なんや!!」
「やるんか!!」
「オレはむしゃくしゃしてるのだよ!!」
「ジョートーだ!!」

このあと、哲人《てつと》は数人の男たちをボコボコにいて回した。

その間に、女性は大急ぎで逃げ出した。

それから60分後であった。

哲人《てつと》は、この付近にある警察署に連行された。

哲人《てつと》から殴るけるの暴力を受けた数人の男たちが全員死んだ…

哲人《てつと》は、殺人罪でケーサツに逮捕された…

それから数分後に、被害を受けた女性が事件の説明をするために警察署にやって来た。

それからまた2時間後であった。

哲人《てつと》は、セートーボーエーが認められたのでシャクホウされた。

哲人《てつと》は、警察署に迎えに来たゆらさんと一緒に堺市《さかい》の家に帰宅した。

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