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乳房星(たらちねぼし)−1・0
第63章 お互いさまやん
「あの様子では…二度と堺市《さかい》に帰ることはないみたいよ。」

ゆかさんは、次の一手を考えながら言うた。

「たぶん、そうかもしれないわね。」

ゆりさんは、盤上《ばんじょう》に置かれているコマをどれかひとつ進めながら言うた。

「ムコハンのじいじの認知症は、極度に悪いみたいよ…せやけん、家族総出でめんどうを見ないとアカンねん…」
「もう、そななところまで悪くなったのね。」

ゆかさんは、向かいにいるゆきさんに声をかけた。

「ゆき。」
「ゆかねーちゃん。」
「あんた…ムコハンとやり直す意思はあんの?」
「もうないわよ…うち…リコンとサイコンをくり返してばかりいたから…しんどいねん。」

ゆりさんは『そうよね〜』と言いながら次の一手を考えていた。

ゆきさんは、つらい声で言うた。

「うち、ムコハンとリコンする…ムコハンもうちとやり直す気はないと言うてるさかいに…」

ゆきさんの向かいにいるゆかさんは『その方がいいわよ〜』と言うてからこう言うた。

「うちらは、明憲《ムコハン》のことは好ましく思ってへんねん…お見合いの席でヘラヘラヘラヘラヘラヘラとわらいながらうちらに接していた…」

ゆりさんは、次の一手を考えながら言うた。

「そのとおりよ…ムコハンは第一印象が悪い男よ…『嫁はんに逃げられて困っているのです…お願いします…』って…ムコハンはヘラヘラヘラヘラわらいながら言うた…ムコハンのオカンとオトンも態度が悪かったし…うちらは…ムコハンの家と親せきになるのがものすごくイヤだった…せやけん、ムコハンはゆきに逃げられたのよ!!」

ゆかさんは『そうよね〜』と言いながらビショップのコマをななめに進めた。

私とマァマは、ひとことも言わずにチェスを楽しんでいた。

ドナ姐《ねえ》はんは、ひとことも言わずに次の一手を考えていた。

さて、その頃であった。

ゆみさんのムチャブリを受けた公則《まさのり》は、マリンホールディングスの石頭のCEOに対してジカダンパンをしていた。

しかし、周辺にいる男たち30人たちからボコボコにどつき回されてばかりいたのでうまくいかなかった。

公則《まさのり》は、ヨレヨレになりながらも目的を達成させようとヤッキになった。

それでうまくいくのだろうか…

大丈夫?
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