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乳房星(たらちねぼし)−1・0
第68章 ホントの気持ち
「そないに出向がイヤなら斬《き》り捨《す》てたらええやん〜」

ゆらさんが言うた言葉に対して、いとが激怒した。

「ゆら!!」
「なんやねんもう〜」
「いらんこと言われん!!」
「うちは、福也《さちや》さんを楽にしてあげたいから言うただけや!!」
「ゆら!!」

ゆらさんは、クソナマイキな表情で言うた。

「ほな、なんでやめたらアカンねん…福也《さちや》さんは出向先の会社の待遇面《タイグウ》に不満があるのよ!!」
「福也《さちや》さんが出向で行った会社は、ひとが足りないので困っているのよ~」
「それがどないした言うねん…大弥《ひろや》はしあわせになってほしいから福也《さちや》さんはがまんせえと言うこと!?」
「だから、福也《さちや》さんは相手《おあいて》がまだいないのよ〜」
「そななこといよるけん、福也《さちや》さんに嫁はんが来ないのよ!!ほんなら、家には嫁はふたり以上は必要ないと言うの!?」

ゆらさんが言うた言葉を聞いた一恵《かずえ》がきびしい声で言うた。

「あなた!!」
「なんや!!」
「やっぱり、福也《さちや》にも嫁さんを迎えた方がいいわよ!!」
「せやけど…」
「あなた!!日菜《ひな》さんは共稼ぎで家にいない時が多いのよ!!真弥《しんや》(高校生)のお弁当を作ってくださる人がいないのよ!!」
「真弥《しんや》のお弁当だったら、お前が作れよ!!」
「うちは朝が弱いのよ!!だからお弁当を作るのがしんどいのよ!!」
「そななこと言うから、真弥《しんや》がヨフカシ・ネボー・チコクをするのだよ…」
「なによあなた!!」

この時、ゆらさんがものすごい血相で章弘《あきひろ》のもとにつめよった。

「ますますはぐいたらしいわね!!もとはと言うたら、あんたのムカンシンが原因だと言うことに気がつきなさいよ!!」
「なにすんねん~」
「うちはものすごくむしゃくしゃしてんねん!!」
「ゆら!!やめなさい!!」
「ふざけるな!!」

思い切りブチ切れたゆらさんは、章弘《あきひろ》とドカバキの大ゲンカを繰り広げた。

ゆらさんひとりのせいで大事な話し合いができなくなった。

その頃であった。

真備《まきび》に帰った奈保子《なおこ》の元ダンナが交通事故で亡くなった。

知らせを聞いたいとは、奈保子《なおこ》を福也《さちや》の結婚相手として紹介することを決めた。
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