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乳房星(たらちねぼし)−1・0
第70章 リンゴがひとつ
時は、11月30日の午前11時頃であった。

この日、私は55歳の誕生日を迎えた。

またところ変わって、大阪伊丹国際空港のVIP専用ロビーにて…

イワマツグループの全メンバーたちは、VIP専用ロビーでお仕事をしていた。

この日は、予定していた休日を返上してお仕事に取り組んでいた。

さて、その頃であった。

ところ変わって、大番頭《おおばんと》はんの家の特大広間にて…

特大広間のテーブルにいとと遥輝《はるき》桃子《ももこ》の夫婦の家族4人と奈保子《なおこ》と内之倉の家の家族6人が集まっていた。

大弥《ひろや》は、予定を変更してゴラン高原へ向かった。

その一方で、福也《さちや》さんはワーキングホリデービザを取得したので旅に出ると言うてイコジになった。

出向先の会社の待遇面が不満だ…

職場で出会ったカノジョと婚約したのに、もとの会社の人間が勝手に破棄した…

だから、会社づとめをやめて旅に出ると言うた。

いとは、福也《さちや》さんに対して『出向先の会社は人が足りないと言うてるのよ…』『婚約を取り消したのは、まだ収入が安定していないからもう少し待った方がいいから取り消したのよ…』…と言うて、もう少しの間がんばっはたらどうかと言うた。

しかし、福也《さちや》さんはいとが言うた言葉に対して強い不満があるので聞き入れなかった。

その後、福也《さちや》はものすごく怒った声でタンカを切った。

「ぼくは…堺市《ここ》にいたらだめになります…ぼくの人生はぼくだけのものだ…ぼくの思う通りにさせてくれ!!」

福也《さちや》さんは、そう言うたあと家出した。

それから2分後であった。

ものすごく困り果てた一恵《かずえ》は『やっぱりよくなかったみたい…』と言うたあと福也《さちや》さんにお嫁さんが必要になったことをいとに伝えた。
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