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乳房星(たらちねぼし)−1・0
第4章 ざんげも値打ちもない
時は、8月2日の午前10時半頃であった。

またところ変わって、今治市中心部ドンドビ交差点付近にある今治大丸(デパート)の正面玄関前にて…

おしゃれなデート着姿の詠美《えいみ》は、ソワソワした表情で私が来るのを待っていた…と思う。

この時であった。

詠美《えいみ》の前にチャラい格好の男がやって来た。

男は、過度に優しい表情で詠美《えいみ》に声をかけた。

「あの〜…」
「(詠美《えいみ》、ものすごくイヤな表情で言う)なんでしょうか?」
「あの〜…す、スギヤマ(女子大)の口総詠美《くちすぼえいみ》さまでございますか?」
「(詠美《えいみ》、ものすごくイヤな表情で言う)なにしに来たのよ?」
「なにしに来たって…ぼくはピンチヒッターで来たのです〜」
「イヤ、帰ってよ!!」
「どうして拒否するのですか?」
「アタシは、(別のカレ)さんとデートするのよ!!」
「(別のカレ)さんが運転していた車がエンコしたからぼくが代わりに来たのだよ…」
「聞いてないわよ〜…」
「きょうは、ぼくと一緒にデートしましょう〜」
「イヤ!!帰ってよ!!」

詠美《えいみ》は、チャラい格好の男をふりきったあとその場から離れた。

詠美《えいみ》に冷たくされたチャラ男は、詠美《えいみ》を追いかけていった。

(カシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャ…)

この時であった。

チャラ男が詠美《えいみ》に対してしつこくつきまとっている現場をヤキソバヘアでももけた服巻姿のあやしい男がキャノンの一眼レフカメラで撮影した。

カメラで撮影したあやしい男は、番頭《ばんと》はんであった。

その上に、番頭《ばんと》はんはチャラ男が落としていった大学の学生証を拾った。

「あっ…これはこれは…京都の大学《エエトコ》の学生《クソガキ》や…ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ…」

番頭《ばんと》はんは、うす気味悪い表情で嗤《わら》いながら学生証を腹巻に隠したあと足早に立ち去った。
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